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シャープの展示イベント「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」レポート~初公開のEVコンセプトモデルや最新AI技術に注目!

2024.10.16

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2024年9月17日(火)から18日(水)まで、シャープ株式会社が単独開催する大規模技術展示イベント「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」が、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で行われました。
「SHARP Tech-Day」は、創業111年を記念した昨年2023年に続き、今年は2回目となりました。
開催2日目に現地を訪れましたので、注目展示をピックアップしてご紹介します。

本年度は、「近未来の世界観」のコンセプトで、「Next Innovation “EV”」「Next Innovation “AI”」「Smart Living」「Next Communication」「Smart Industry」の5つのエリアに分けてテクノロジーの実装イメージや実例を紹介。家庭や通信、産業などさまざまなシーンでのAI活用技術や新しいソリューション・製品が、50以上展示されました。
会期中は、シャープが進める”Next Innovation”の展望や具体的事例についてのビジネスセッションも行われました。

展示内容をピックアップしてご紹介!

Next Innovation “EV”エリア

EVコンセプトモデル「LDK+」

シャープがEVのコンセプトモデルを初公開。車内を「リビングルームの拡張空間」としてとらえ、“止まっている時間”にフォーカスしました。独自のエッジAI技術「CE-LLM」やAIoT技術などを活用し、“住空間、人、エネルギー”の3つを繋いでサステナブルな暮らしを提案しています。
今回の展示の目玉の一つであり、ブースには終始多くの見学者が訪れていました。

車内はまるでリビングルーム。後部には65型ディスプレイが搭載されています。

Next Innovation “AI”エリア

AI Avatar 4K

シャープ独自のエッジAI技術「CE-LLM」を搭載したバーチャル説明員が展示内容を紹介していました。

AI Olfactory Sensor

ディスプレイ基板技術の応用により、生物の嗅覚を模したセンサー。AIでにおいを判別します。複雑なにおいの判定も可能で、品質管理や製品開発などさまざまな業界・用途での活用が期待されます。

Smart Livingエリア

AI Partner

テレビ画面に登場するAIアバターとの自然な会話を通じて、生活をサポートします。

エリア別選択加熱技術

複数の食品をエリア別にそれぞれ最適な状態に解凍・温めを可能にします。温かいものと冷たいものを同時に適温仕上げできて便利です。

真空減圧による高品位乾燥

低温(約30℃)で乾燥を促進し、熱による食品の劣化を抑制。食材の魅力を引き出す新乾燥技術です。

ネイチャーテクノロジー

白物家電の課題を解決し、快適な暮らしをサポートするバイオミメティクス技術です。たとえば、商品ごとにふさわしい動植物の特徴を検証し採用した技術として、ホッキョクグマの毛構造を冷蔵庫のLEDランプカバーに応用した例や、ラッコの爪と手のひらのしわをヘアブラシのピン配列に応用した例などがあります。自然の摂理に学び、健康と環境に役立つモノづくりを目指しています。

空気清浄機ニオイセンシング

においを見える化する空気清浄機。消したいにおいを素早く脱臭し、消したくないにおいはそのまま残すことができます。

Next Communicationエリア

生成AI搭載スマートフォン

デバイス上で動作する生成AI技術を活用したスマートフォン。AIが代わりに要件を聞き、内容を要約して表示してくれる「伝言アシスタント機能」や、AIが通話内容を解析し特殊詐欺電話を判定してくれる「迷惑電話対策機能」が搭載されています。

Smart Industryエリア

小型プロジェクションヘッド(Omjectコンセプト)

光源分離型の小型プロジェクションヘッド。あらゆるモノや場所に映像情報を投写し、より効率的に活用できます。

8K8K正方CMOSイメージセンサ(CIS)

全方向広範囲撮影に適した、正方アスペクト比8K8K超高精細画像を取得できるセンサです。デモ動画では、映像とは思えないほどの超高精細を体感することができました。

ePoster

IGZO技術搭載の、環境に配慮した電子ペーパーディスプレイ。”消費電力0W※”で表示保持が可能、屋内用だけでなく屋外設置に対応したA0サイズも展示されていました。E Ink社開発の電子ペーパーモジュール「Spectra 6」を採用、より色鮮やかに、高い視認性を実現しています。
※表示書き換え時には、電力を消費します。

「TEKIjuN」プレス成型タイプ

最適な湿度環境を提供する調湿材「TEKIjuN」。空間の相対湿度に応じて放湿と吸湿を自然に繰り返し、湿度環境を改善します。従来のシート型、ビーズ型に加え、多様な形状に加工可能なプレス成型タイプも登場しました。

上記以外にも、最先端技術がたくさん紹介されており、会場は多くの来場者で賑わっていました。各ブースでは、来場者と説明員の積極的な質疑応答が交わされ、活気を感じると同時に、シャープの技術が多くの人から注目され高い期待度がうかがえました。

なお、Device Squareでは、上記で紹介したAI Olfactory SensorやePosterなども取り扱っております。サンプルのお問い合わせや気になることがありましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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